ある朝、通勤途中の札幌市内を目にして驚きました。
カラスがゴミステーションのゴミをあさり、その周囲にはゴミが激しく散乱していたのです。
自然に恵まれ、美しいはずの札幌の景観がこれでは台無しです。
「これはなんとかしないと・・・。ゴミ収集屋さんの目線で、カラスに負けないゴミステーション(ゴミ集積所)を作ろう。」
私は、私自身にひとつの使命を課すことになりました。
ゴミボックスを構想する際のポイントは、
(1)ゴミの回収が簡単で、
(2)カラスのくちばしが入らず、
(3)コンパクトにたためて、
(4)おしゃれ、であること。
カラスにどこからも突かれない細かいメッシュ加工を施し、収集時は箱型、回収後は板状に畳めるようなコンパクト設計としました。さらには、黄色や緑色、黒色などの色展開を用意し、街の景観にフィットしたデザインを目指しました。
そして誕生したのが「どこでもゴミBOX」です。
どこでもゴミBOXは、その製造においても社会に貢献いたします
頑丈さの基盤を担う鉄枠は、一部北海道内の刑務所の受刑作業にて作ってもらっています
また、ネットと鉄枠の編み込み作業は、高齢者や授産施設で作業してもらっています
レギュラーサイズ1台を編み込むのに4時間も要する手作り商品です
手間と時間がかかりますが、どこでもゴミBOXが増えていくことで街がキレイになっていく
「社会への貢献とやりがい」を持つ作り手がいることを是非とも皆様にも知って頂ければと思います
大量生産型の“安ければ何でも良い”と言う近年の風潮に疑問符を打ち、ただのゴミ箱であっても、作り手の想いを大切にし、社会と繋がる商品であって欲しい、そう私たちは願っております
私はグルメで食いしん坊です
人生一度きりなので、できるだけ美味しい食べ物に出会いそれを食したいと思っています
私が生まれ育ったのは海のない奈良県。進学を機に北海道へやってきました。そして、たくさんの旨いものと自然豊かな大地に魅せられ、この地に残って四半世紀。
ある時、奈良の実家に帰省すると、夕飯にタコの刺身が並んでいました
口に運んだ瞬間、「・・まずい」の一言
鮮度の低さが原因だったようです
おそらく近所のスーパーで買ってきたと思われるその冷凍タコは、溶けだした水に浸り、まるで切ったゴムを食べているようでした
奈良を出るまでの18年間、この刺身を美味しいと感じていたなんて・・・、あまりにショックでした
今生活している北海道にいれば、その日に獲れた新鮮な魚や野菜が食べられます
インターネットや宅配が便利になった今だからこそ、美味しい食材を日本中に届け、北海道の食の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思います
なぜなら人は、美味しい食べ物を食べた時、なんとも言えない笑顔になるからです
食で人を幸せにすることができたら、とても素敵な事だと思います
日本の食糧自給率が約4割しかないことを、皆さんはご存知でしょうか?
つまり6割は外国頼りです
ちなみに、都道府県ごとにみると東京が1%、大阪は2%しかありません。もしも外国からの食べ物が輸入されなくなったら、と想像しただけでも恐ろしいです
服は3日間変えなくとも生活はできますが、食べ物は1日でも、いや1食でも食べなければ空腹に耐えきれず健康を害してしまいます
つまり、食べる事は生きることそのものなのです
一方、北海道の自給率のみ200%を超えており、もちろん日本一
私は、近い将来、「日本の胃袋は北海道が支える」ことになると考えています。TPPによる日本の立場もわかりますが、自分達の食べ物は自分達で作らなければ、いつ何時、世界規模で人口が爆発して食糧不足になるかわかりません
私は農業のエキスパートを育てる東京農業大学を卒業しました
現在、農業の担い手は不足の一途をたどり、高齢化した農家がどんどん離農しています
農業は、人が生活していく上での“食”が第一です
‘食べることは生きること’をテーマに、エコシティは、農業分野への展開を模索しております